創業以来、私たちは「お客様に魔法をかけて、輝かせる」をミッションに、数々の企業や自治体のブランディング支援を行ってきました。
そして、10期目という大切な節目を迎えるにあたり、これからの10年、20年、30年先を見据え、ブランドの根幹を再定義する「リブランディングプロジェクト」を実施しました。
私たちが掲げた新たなコンセプト&ビジョンは「Make a Flagship. - 個性が彩る日本へ」。
このビジョンを軸に未来へと力強く進むために、私たちはコーポレートロゴを全面的にリニューアルしました。本記事では、ロゴ完成に至るまでの試行錯誤のプロセスと、リニューアルしたロゴに込められた意味をご紹介します。
なぜ、今ロゴを変えるのか ―― 「かわいらしさ」から「強さ」へのシフト
これまでのMerchuを支えてくれた旧ロゴは、かわいらしさと親しみやすさを持っており、社内のメンバーはもちろん、お客さまからも愛される存在でした。妖精をモチーフにした「メルチュちゃん」は、私たちが大切にしてきた「挑戦」の姿勢を体現するとともに、「Merchu Magic」でお客さまを輝かせるという、Merchuの理念そのものを表現してくれていました。

一方、今回のリブランディングで目指したのは、時代をリードする力強さです。多様なお客さまを支援し、時代を先導する存在へと導くためには、ビジネスとしての強さや信頼感、そして多様性を受け入れるニュートラルさが必要であると考えました。
旧ロゴの親しみやすさは大切に受け継ぎながらも、企業の進むべき「未来への意志」をビジュアルに落とし込みたい。そんな想いで「Make a Flagship.」を力強く先導していく存在となる、新たなロゴを作りあげようと決意しました。
制作のプロセス:試行錯誤と「黄金比」にかけた妥協なきクリエイティブ
リブランディングプロジェクトでは、コンセプトやビジョンが確定した段階でロゴの作成に着手しました。まずは、社内のプロジェクトメンバーで自由に案を出し合うところからスタート。当初は「Make a Flagship.」というワードの強さが先行し、この言葉に込めた想いを表現できるモチーフを見つけることに大変苦戦しました。

当初のロゴ案の一部。旗のモチーフや、「個性を彩る日本」を意識した家紋のモチーフなど、さまざまな方向性の案が出ていた。
「船」への昇華と、パリの街でのブレイクスルー
「旗そのものではなく、船をモチーフにしてみてはどうか」
モチーフが決まらずに迷走している中、これまでコンセプトを一緒に考えてきたコピーライターさんから、ふとそのような意見をもらいました。「フラグシップ(Flagship)」の語源は本来、艦隊の司令官が乗る「船(ship)」を意味します。
船のデザインは、代表折田のゆかりの地であるフランス・パリの市章にもあしらわれています。パリ市章の標語は「Fluctuat nec mergitur(たゆたえど沈まず)」。困難な時代を何度も乗り越えてきたパリの精神は、私たちが目指す姿勢そのものに重なると感じました。こうして、新しいモチーフは「船」へと決定したのです。
ロゴを制作するうえでの2つのこだわり
モチーフが決まってから、いよいよロゴを形にしていく作業に入っていきます。私たちには、制作するうえで絶対に譲れない2つのこだわりがありました。
1. お客さまにも愛されるちょっとした「遊び心」
これまで愛されてきた旧ロゴのメルチュちゃんにも、口元がMerchuの「chu」の形をしていたり、羽が「M」の形をしていたりと、いくつかの遊び心が隠れていました。こうした遊び心があると、名刺をお渡しした際や講演会の場面でお客さまとの距離がぐっと縮まり、対話を生むきっかけが生まれるのです。
今回のリブランディングにおいても、私たちはこの「お客様との対話を生み出す遊び心」を、新しいロゴにも絶対に受け継ぎたいと考え、一見わからない部分にも小さなこだわりをたくさん詰め込めるよう試行錯誤しました。

複数の案を出してロゴの形を検討する中で、帆の部分にMerchuの「M」を忍ばせることに。
2.世の中で時代を超えて長く愛されている優れたロゴには、黄金比の美しさがある
世界中で愛されてきたあらゆるロゴには、黄金比(1:1.618)が使われています。かの有名なSNSの会社の「青い鳥」や、数々の電子機器を発明してきた企業の「リンゴ」も、黄金比がベースです。
今回のロゴ制作でも、この黄金比を使って美しいバランスにしたいというこだわりがありました。全体のバランス、曲線の角度、そして線の先の処理まで、黄金比を徹底的に取り入れてミリ単位の調整を行いました。

新ロゴ「FlagShip」に込めた想い
こうしてできあがったロゴがこちらです。

【カラー】
メルチュレッド #c52e2a: 長年親しんできた赤というメインカラーはそのままに、ピンク寄りだった従来の赤から、より力強く、信頼感と深みを表現できる「ニュートラルな赤」へと生まれ変わりました。【タイポグラフィ】
Futura(フーツラ):世界中のあらゆるブランドで広く愛されている、歴史あるサンセリフフォント「Futura」を採用しました。
新ロゴの中で、最もエネルギーが集まり、風をいっぱいに受けている右側の帆の曲線。
「ヨットを進めるには、何よりも風を読むことが大切だ」
これは、ヨット選手を父に持つプロジェクトメンバーが幼い頃に教えられた言葉だそう。
船は風を受けながら、潮の流れを読み、最速で前に進んでいきます。風をうまく読めなければ、船は前には進みません。
この「風を読む力」は、ビジネスにおいても全く同じです。「今、時代のトレンドはどこにあるのか」「社会はどの方向へ向かっているのか」。AIをはじめとする新しい技術や手法をいち早く取り入れ、時代の潮流を読み解きながら最速で前に進んでいくという、Merchuの先進性と適応力を、この帆の曲線に表現しました。
そして、船首は波を乗り上げるように右斜め上に進んでいます。大きな波にも、強い風にも負けず、常に右斜め上の未来の方向を見ていこうという覚悟を表現しました。
また、一般的には社名の左側に配置されることが多いロゴマークが、社名の右側に配置されています。Merchuの支援スタイルは、単にお客さまの代理で業務を行うことではありません。お客さま自身が自立して広報PRを行えるようになるための「内製化支援」や「自走化サポート」をゴールとしているからこそ、関わってくれたお客さま自身がその業界のフラグシップとして、堂々と右斜め上の未来へと出航してほしい。
右側にあるロゴマークは、お客さまを未来へと送り出す「出航の船」の姿であり、私たちの願いと決意の表れなのです。
「Make a Flagship.」の旅へ
新しく生まれ変わったロゴには、「Make a Flagship.」の想いを余すことなく表現することができました。
今後はこのロゴを中心に、お客さまを、そして日本を彩る数々の「フラグシップ」を共に創り上げる旅を続けてまいります。これからのMerchuの航海に、ぜひご期待ください。
